実践医療英語【腹痛患者対応】~外来呼び込みから診察室の第一声まで

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医学英語
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30代の消化器内科医。普段は某大学病院で消化器がんの診療・研究をしています。妻と1歳の子供との3人暮らし。地元の公立小中学を卒業し、私立大学医学部を奨学金利用し卒業。20年間のauユーザー、趣味は旅行と最近はブログ。そんな医師の日常を記事にします。不定期更新。

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腹痛で来院した患者さんが最終的に総胆管結石性胆管炎と診断され、緊急ERCPに至るまでの一連の流れを通して、実践的な医療英語フレーズをご紹介していきます。

私自身が日常的に英語の患者さんを診療する際によく用いるフレーズです。よければ参考にしてみてくださいね。

第1回は、外来で患者さんを呼び込み、診察室にお迎えするまでの場面です。
落ち着いて使えるフレーズを身につけておきましょう。

基本の呼び込み

待合室から放送で呼び込む際のシンプルな表現です。
“Mr. Smith, please come to consultation room three.”
少し丁寧にしたい場合は、
“Could Mr. Smith please come to consultation room three?”
診察室の番号は “room three” のように序数ではなく基数で読むのが一般的です。

名前の発音に自信がないとき

外国人患者さんの名前は、無理に読まずに丁寧に尋ねるのがマナーです。
“Excuse me, may I ask how to pronounce your name?”

名前の前にはMr.(男性)、Ms.(女性、未婚既婚問わず)、Mrs.(既婚女性)を付けます。性別が不明な場合やノンバイナリーの方にはMx.(ミクス)を使うこともあります。近年はファーストネームのみで呼ぶ施設も増えています。

入室を促す

患者さんが入ってきたら
“Hello, please come in.”
カジュアルに “Come on in.” でもOKです。

着席を促す

“Please have a seat.”
または “Please take a seat.” も同じ意味で使えます。椅子を手で示しながら “Please, have a seat right here.” と言うとより親切な印象に。

一方で “Sit down.” という命令形は避けましょう。文法的には正しいのですが、ネイティブには「座りなさい」と子どもに言うような響きに聞こえてしまいます。
同様に “Stand up.” も避け、診察で立ってもらう際は “Could you please stand up for me?” のように依頼形にするのが安心です。

この”~for me?” という表現は、youtubeとかで英語問診している風景を見るとよく見受けられる表現ですね。

自己紹介

“Hi, I’m Dr. Tanaka. Nice to meet you.”
役職を添えたい時は、
“I’m Dr. Tanaka, the gastroenterologist who will be seeing you today.”
と続けると安心感を与えられます。

最初の挨拶ではアイコンタクト+笑顔+(可能なら)握手の3点セットを意識しましょう。感染対策上、握手を控える方も多いので、相手の様子を見ながら判断するのが安心です。

主訴を尋ねる

診察の本題に入る入口の表現です。最も自然で頻用されるのは “What brings you in today?”(今日はどうされましたか?)。私は”What brings you here today?”をよく使います。

もう少しカジュアルに、”So, what brings you in?” と尋ねるのも良いようです。

他にも、
“How can I help you today?”
“What seems to be the problem?”
などが使えます。一方で “What’s wrong with you?” は責めるような響きになるので避けましょう。

声に出して、このシチュエーションで自然に発音できる、くらいに何度もイメトレを発音練習を繰り返しましょう。そうすることで、英語話者の患者さんとのコミュニケーションに自信が持てます。

次回は、腹痛の問診で使うフレーズをご紹介します。痛みの部位・性状・持続時間・随伴症状の聞き方を、想定患者さんのSmithさんとの会話を通して実践的に学びましょう。

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