実践医療英語②腹痛の問診「OPQRSTと現病歴」

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医学英語
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30代の消化器内科医。普段は某大学病院で消化器がんの診療・研究をしています。妻と1歳の子供との3人暮らし。地元の公立小中学を卒業し、私立大学医学部を奨学金利用し卒業。20年間のauユーザー、趣味は旅行と最近はブログ。そんな医師の日常を記事にします。不定期更新。

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前回は患者さんを診察室に入れて、”What brings you in today?”と主訴を尋ねるところまでをご紹介しました。
今回はその答えを受けて、現病歴を深掘りしていく問診の場面です。

痛みの問診で有名なのが皆さんごぞんじ OPQRST です。
Onset(発症)、Provocation(増悪寛解)、Quality(性状)、Region(部位)、Severity(強さ)、Time(時間経過)の頭文字。これに沿って聞いていけば、漏れなく必要な情報が集まります。問診の基本中の基本ですね。

自由に語ってもらう

最初から細かく質問せず、患者さん自身の言葉で話してもらいます。
“Tell me more about your pain.”
“Can you describe what happened?”


急かさない一言として “Take your time.” も覚えておくと安心です。
また、焦っている患者さんには落ち着いて話してもらいたいので、以下のフレーズも有効です。
“Please tell me what happened one thing at a time.” → 情報の整理を促す(ひとつずつ話してね)

共感の相づち

英語では沈黙より相づちが好まれます。
“I see.” / “Mm-hmm.” / “That sounds really painful.”
患者さんの語りを遮らないよう、短く合いの手を入れるイメージです。

最初の2〜3分は黙って聞く時間を意識的に作るだけで、診断の見立ての精度がぐっと上がります。OPQRSTは後からで大丈夫です。

O・P|いつから、何で変わるか

“When did the pain start?”
“What were you doing when it started?”
“Does anything make it better or worse?”
“Does eating make it worse?”

食事との関連は胆道系疾患を疑う上で外せないポイントですね。

Q・R|どんな痛みが、どこに

“Can you describe the pain? Is it sharp, dull, cramping, or burning?”
“Where exactly does it hurt? Can you point to it?”

指で示してもらうのが最も確実です。

S・T|どれくらい、どう変化したか

強さの聞き方は
“On a scale of Zero to 10, with 10 being the worst pain you can imagine, how bad is it?”
NRS の定番表現。

時間経過は
“Is the pain constant, or does it come and go?”

“Has it been getting better, worse, or staying the same?” の2つでカバーできます。

数字でのスケーリングが難しい患者さんには Faces Pain Scale を併用しましょう。”Could you point to the face that best shows your pain?” と尋ねるとスムーズに伝わります。

切り出し:“Tell me more about your pain.”
O:“When did the pain start?”
P:“Does anything make it better or worse?”
Q:“Can you describe the pain?”
R:“Where exactly does it hurt? Does it spread?”
S:“On a scale of 1 to 10, how bad is it?”
T:“Is it constant, or does it come and go?”

まずはオープンに、それからOPQRSTで埋めていく — この順番を意識するだけで、問診の流れが自然になり、患者さんも話しやすくなります。日本語でも同じですね。

次回は、現病歴に続く既往歴・内服薬・アレルギーの聞き方をご紹介します。系統的問診をスマートに進めるコツを一緒に学んでいきましょう。

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