コーヒーって朝に飲むと頭がスッキリするし、なんだか体への良い影響がありそうですよね。
私は割とコーヒーが好きで、毎朝忙しくても豆の状態から引いて飲んでから、仕事へ行っています。
今回は朝のコーヒーが健康にいいかも、という報告があったので、記事にしてみました。
この記事はコーヒーが好きでない・飲めない人に対して、コーヒーの飲用を推奨するというものではありません。
論文の概要
2025年1月の European Heart Journal誌に掲載された、”Coffee drinking timing and mortality in US adults“というタイトルの研究論文です。
米国の人を対象とした、コーヒーの心血管病(心筋梗塞など)と、がんによる死亡に対する影響について調べた研究。
対象者は以下の3群に分けられ、コーヒーを飲まない人が対象群になります。
①コーヒーを飲まない人
②コーヒーを朝に飲む人
③時間問わずコーヒーを飲む人
この中で、朝にコーヒーを飲む人は、心臓病をはじめとした死亡リスクが20%前後低下しています。
なお、年齢や人種など、さまざまな要因の影響を少なくするような手法で統計解析を行われており、信頼性の高い研究結果です。
コーヒーを飲む時間帯は?
朝というのは、朝の4時~午前11時59分のことです。この時間帯に飲んでいた対象者において、死亡リスクが減少しています。
ひとまず、朝食のときや、朝のカンファレンスでコーヒー一緒に飲むのがよさそうです。
ただ、カンファレンス中にコーヒーを飲むと、日本だと普通に怒られます笑
飲むコーヒーの量は?
コーヒー飲用者は、カップ0-1杯、1-2杯、2-3杯, 3杯以上に分類されていました。この1杯というのは、240ml(8オンス)のことです。
今回の試験では、量が増えるとさらに死亡リスクが下がる傾向がありました。
さすがに3杯以上というのは飲みすぎな感じがしますが、特に量の制限はなさそうですね。
ちなみに、某コーヒーショップのコーヒーだと、Tallサイズくらいがちょうどいいのかもしれません。
なぜ朝のコーヒーがいいのか?メカニズムは?
この論文の考察では、「午前にコーヒーを飲むことで、炎症性サイトカインなどを抑えることができているからだ」と推測しています。
こちらの研究などをもとに、体内の炎症を反映したサイトカインや炎症マーカー(高感度CRPなど)が、午後に最も高くなることが知られているようです。
この文献によれば、高感度CRPは狭心症患者で測定した場合、午後に高く、そして狭心症の程度が悪ければ悪いほど、高くなる傾向があったとされています。
Variation in high-sensitivity C-reactive protein levels over 24 hours in patients with stable coronary artery disease. Mevlut Koc et al. Tex Heart Inst J. 2010.
つまり、コーヒーの抗炎症効果は、朝に飲用することで午後にかけて高くなる炎症性物質に対して有効な可能性があり、最終的にさまざまな病気の予防につながっているかもしれない、ということです。
論文のまとめと感想
コーヒーを朝に飲む人は、飲まないない人に比べて死亡リスクが2割前後低下する。
海外の試験であるものの、コーヒーを習慣的に飲む人にとっては、朗報とも言えるデータでした。
私感想としては、朝にコーヒーを飲むと、特に午前中からかなり頭が冴えるような気がしますし、
逆に、夜に「これからまだ仕事頑張るか!」といって飲むコーヒーは、夜寝られなくなるだけで、大した効果がないような気がしていたので、
こうした感覚とも合致したデータだったので、なんとなく合点がいきました。
みなさんも、朝のコーヒー、習慣にしてみてはいかがでしょうか。
コーヒー豆を買う時の注意点
今回の記事の趣旨とずれますが、私はコーヒー豆は近所の専門店で購入するようにしています。
現地の農家から直接買い付けをして、生産地の労働者を搾取していない、という考えもお持ちのマスターだからです。
コーヒー豆の購入には、こうした「生産者側を守る」視点もとても重要です。
現地の人々が自分たちの作る豆の品質に対して、プライドを持っている農園の豆から挽いたコーヒーって、品質が均一で、雑味が少なくてすごく美味しいんです。
最近ではさまざまなサブスクなどもあるようですが、こうしたお気に入りのショップも探して見つかると、よりコーヒーの楽しさが増えるのではないでしょうか。
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