海外で医師になりたい|IELTS初受験の結果

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【プライベート編】
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30代の消化器内科医。普段は某大学病院で消化器がんの診療・研究をしています。妻と1歳の子供との3人暮らし。地元の公立小中学を卒業し、私立大学医学部を奨学金利用し卒業。20年間のauユーザー、趣味は旅行と最近はブログ。そんな医師の日常を記事にします。不定期更新。

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IELTS AcademicでOA6.0を取得した時のはなし

オーストラリアで臨床医として働くことを目指して、IELTSを受験しました。独学で対策をして、結果はOA6.0。
目標のOA7.0にはまだまだ遠いですが、現在の記録として残しておきます。

同じ志をもつ医療者の方々の参考になれば幸いです。

なぜ海外?なぜIELTS?

医者になって10年近くたち、今の環境のままでは医者としての成長が難しいと思うようになってきました。もともと留学したいと漠然と思っていましたが、医局のつてでは全く行けない。チャンスは0。

子供も生まれて大きくなってきて、ここで家を建てて生活基盤を整えるのが一般的でしょうが、環境を変えてレベルアップしたい。でも、有名病院に国内留学しコネクションを作り、大学で上に行くため、というのは性に合わないな、、、

そんななか、最近英語話者の患者さんを診療する機会が続き(本当に珍しい)、異なる人種や言語を使う患者さんの診療をしたい、そうすることで臨床医としての実力をアップさせたい、というのがいちばんの理由です。

海外で医者として働きたいと思い立ったのが昨年10月。自分で言うのもなんですが、かなり忙しい合間をぬって英語を勉強し、12月に初めてのIELTSを受験してきました。

スコア内訳

  • Listening: 6.0
  • Reading: 5.5
  • Speaking: 6.0
  • Writing: 6.0

自分ではOA5.5くらいであれば最初としては良いと思っていましたが、予想よりは取れました。しかし、Readingは問題集では安定して26-30/40は取れていたのに、本番では5.5。慣れない英語試験の後半で集中力が完全に切れたというのが原因ですが、勉強が足りない。

勉強開始前の英語力

医学部時代に受けたTOEICは確か400点台だったと思います。医者になってからは情報収集や大学院の卒論などで英語を読んだり書いたりする機会は割とあったと思います。(卒論はAIと英文校正、指導医の力が大きかったので英語力としては低めだったと思う)

専門領域(消化器系)なら論文は80%以上は理解できると思いますが、他の分野や英字ニュースになると50%程度に理解力が落ちる印象。英語で患者さんを診療する機会は3〜4年に1回あるかないか程度。

ただ、英語力はわからないものの、過去4〜5年ほどはなんとなくいちおう、シャドーイングやJapan Times alphaなどで不定期に英語に触れるようにはしていた、という状況でした。英語を見聞きすることに抵抗感はない状態を作るように心がけていました。

勉強内容

10月に試験を受けることを決めてから、ひとまずIELTS Academic 20を購入。これは必須。
勉強時間は1日に最大でも1時間取るのが限界でした。とにかく自学自習のみ。休みの日も勉強がベストでしょうが、精神的に休まないとしんどかったので、休日は休みました。

できれば#18-20の3冊をやりたかったですが、時間がないので1冊だけ。

病院内の移動中にセルフトーキング、通勤(徒歩10分)中のシャドーイング、21〜22時以降に帰って夕飯を食べて30〜40分くらいReadingやListeningを解いたり復習したり。週1日の外勤日は通勤中にスマホを使ったり、1時間の休憩時間でライティングの練習をしたり。

よく考えれば、単語の勉強はあまりしてこなかったかも。
全体的に、AIをうまく使えたのは良かったかもしれません。

各セクションごとの対策として、やってきたことを以下にご紹介します。

各セクションの英語勉強方法、AIの使い方

Writing

Writingの添削が自習する上でいちばん効果的でした。IELTS Academicのテキストの写真を撮って、それをClaude.aiにアップロード(学習モードオフ)。自身の回答を規定より数分短い時間で作成するようにしました。

私はClaudeのみ使用していますが、かなり的確にアドバイスをくれます。使用頻度の高い言い換えや言い回し(Task1でよく使う上昇・下降の表現、接続詞など)はもちろん、Task1・2いずれにおいても文章構成の仕方も都度教えてくれます。採点はIELTS公式にある基準をもとにフィードバックをくれます。

また、流し読み程度でしたが速読速聴opinionは以前持っていたので、ディスカッションで使用する英語表現を確認するという意味で使ってみましたが、意外と有効でした。あまり難しくないのが良い点。

Reading

AI(Claude)

TRUE/FALSE/NOT GIVEN問題がかなり苦手だったので、仕事中のトイレやエレベーターに乗っているときに例題を作るようプロンプトを打って、隙間時間で解くようにしていました。

問題形式に慣れるという点では有効だったと思いますが、解きっぱなしにしていたのが良くなかった。

Japan Times Alpha

いつからか、なんとなく英字新聞を読めるようになりたいと思っていて、5年ほど購読しています。(読んですらないものも結構ありました,汗)
IELTSの対策を始めてから、200wpm程度のスピードで読めるように意識してみましたが、160wpmがやっとな印象でした。

気になる方は、Amazonで実際のものを確認できるので試してみてくださいね。

Speaking

これはAIはあまり有効ではなかった。途中でポーズすると急に質問されたり、話している最中(20秒ほど)にもかかわらず途中で謎の発言があったり。Speaking練習には向いていないと思います。

特に医療現場で普段から私が使っている表現を英訳し、それを言えるように練習しました。
例えば、「胃カメラを使って食道や胃の粘膜を検査し、潰瘍やがんなどがないかを調べてみます。」など。
IELTSの対策としては不十分かもしれませんが、実際に自分にとって必要な英語表現がこれで身についてきたと思います。

Listening

IELTS Academicのテキストで実際の形式に慣れるのも重要でしたが、その他のいろんな表現を聞きまくることが重要だと思い、Youtube, Podcastを使いました。
テスト形式の英語だけだと、すぐ飽きちゃいますし。

Youtubeでは、日本に関する情報を英語で発信している方々や、消化器領域の情報発信をしている人をフォローし、視聴しました。
事前知識があるため、内容を覚えることができるし、口語表現が比較的自然と学べるというメリットがありました。
自分の興味がある分野のものを選べばいいと思います。

Podcastは BBC Learning English6 Minute English や、Learning English from the News をシャドーイングしました。これは英語学習者向けの番組なので、出演者はシンプルな英語でわかりやすくニュース記事などを解説してくれます。
これらの番組は、特にスピーキング対策としても役立ったように思います。

その他

とにかく、AIに英語で全てのフィードバックをしてもらい、プロンプトも全て英語で打つようにしました。そうすることで英語を読解する力、簡単なWritingの練習にもなります。
AIのプロンプトを打つときは、どちらかというと口語表現が多いので、Speakingの対策の一つとしても有効だったと思います。

関係ありませんが、国内株式投資の情報収集や医学以外のさまざまな調べ物を、このClaude.aiで全て英語でやりました。こうすることで、全体的に英語への耐性がついてきた気がします。

今後も飽きないようにいろんな教材を使いながら、でもスコアアップができるような戦略を立てていきたいですが、今はまだ具体的な方向性がわからないのが正直なところです。

現在地とゴールの距離

オーストラリアで医師登録するには、IELTSなら各バンド7.0以上が必要です。今回の結果を見ると、全セクションで1〜1.5上げなければなりません。他の方のブログなどをみていると、想像以上に高い壁だと思います。英検1級を超えるレベルが必要らしいですし。

そして、AHPRAの公式サイトを確認したところ、英語力だけではなくて勤務先を得るために大事なのは結局のところコネクションとのことでした。今年は国際学会へ行って海外の人と繋がっておく必要がありそうです。

これは道のり険しいぞ、、、?

今後の方針

年内にOA7.0を取れなければ、海外で臨床医として働く道は諦める。30代も半ば、妻も子供もいて、いつまでも「いつか海外で」と言い続けるわけにはいかないですから、区切りは必要だと思っています。

戦略をしっかりと立てないと到達できないレベルですし、そもそもOA7.0でもネイティブの会話にはついていけないはずです。各セクションで得点するための対策だけでなく、幅広い海外の情報を収集する必要もありそう。

もしもこの記事をみて、フィードバックをいただけたら嬉しいです。

今年は英語漬けの1年間になりそうです。


※この記事は個人の経験に基づくものです。最新の英語要件はAHPRAの公式サイトをご確認ください。

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