内科医の先生方は、外勤などで一般内科外来をやることが多いと思います。
そのとき、がん検診をやっている施設の場合、胃カメラの結果を患者さんへ説明して、
その後どんな検査を受ければいいのか、説明しなければなりません。
最近、よく同期や後輩の内科の医師から、検診の結果で
「慢性胃炎、萎縮性胃炎って書いてあるけど、どうすればいいの?」
という質問をよくもらうので、記事にしてみました。
結論:ピロリ検査をすればいい
まず、慢性胃炎と萎縮性胃炎は、いわゆる「ピロリ感染胃炎」に含まれます。
厳密な定義は異なるのですが、消化器内視鏡医の正直な感覚としては
内視鏡所見で、
- 粘膜の萎縮がある場合は萎縮性胃炎
- はっきりとした萎縮はないけど炎症があると慢性胃炎
という程度の認識で内視鏡をやっている医師が比較的多い、というのが率直な感想です。
つまり、どっちでもピロリ感染が疑われるので検査をすれば良い
そういうことです。
ピロリに特化した学会がある
あまり他の診療科の先生方はご存知ないと思いますが、
日本ヘリコバクター学会があります。
「日本ヘリコバクター学会」のサイトのガイドラインに記載がありますので、詳しく知りたい方は参考にしてください。
ピロリ菌は実は結構深い学問領域で、調べるといろいろと勉強になります。
ピロリ関連の情報、特に他の診療科の先生が
「消化器内科に聞きたいけど、わざわざコンサルトするほどでもない、、でもどうしたらいいかわからない、、、」
と思うような疑問にお答えできるような形で
情報をお伝えしていこうと思います。
おわり
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