医師の働き方改革の現状とは?実際の病院で働く医師の感想

雑記帳

今回の記事はだいぶネガティブで個人の愚痴を含む内容になっていますので、情報らしいものはありません。ご注意ください。

医師として働くことは大変なことも多いですが、やはり日々の診療の中で、
治療がうまく行った時、
自分のやってきた治療や考え方などが患者さんやご家族から評価されたとき、

というのは特ににやりがいを感じます。

ただ、やりがいを感じる一方で、労働時間が長すぎるということは問題です。

医師の過労にまつわる問題が過去にも多く指摘されており、
2024年度から本格的に「医師の働き改革」が始まったわけですが、

記事作成時点でのこの改革に関する現状、私の感じることを記事にしてみました

よろしければ見ていってください。

労働時間の取扱い

医師の時間外労働は、施設によりますが月あたり80時間ほどに制限されるところが多く、

病院によっては月155時間(年間1860時間)になるところもあります。

しかし私の病院では、
月80時間の上限時間を超過しそうな場合は「自己研鑽」として申請するように、
との病院からのお達しがありました。

ちなみに、他の病院に勤めている友人も同様です。

つまり、遠回しに、

「どんなに働いてもサービス残業として申請しなさい」と言われたのと同じです。

時間外労働時間が規定を超過したらどうなる?

教授や診療科の部長などが人事や院長に呼び出し
→面談後に怒られる
→その診療科のほかの医師のバイトが禁止になるなどのペナルティー
→生活が苦しくなる

など、ペナルティが課されるなどという状態になっています。

医師の長時間勤務、過重労働を制限するための制度ですが、

実際のところ、労働時間は今までと変わりは今のところありません

大学病院の医師の仕事は
「教育」「研究」「臨床」
の3つとよく言われますが、

どんなに重症の患者さんを抱えていても、
患者さんや家族へ病状説明をしても、
夜遅くまで緊急処置をしていたとしても、
どんなに研究をしても、たとえ講義の資料を作ったりしている時間も、

規定時間を超過した分は全てサービス残業
ということになってしまう、というのが現状です。

本来の働き方改革の趣旨とは?

「より効率的に業務をこなす」
「不必要な業務を削減する」
「医師のタスクを他の職種にシフトする」

というのが本来の働き方改革の趣旨だと思いますが、
実際のところはどの病院も、

「国が定めたルールから逸脱しないように必死

というのが実情です。

この制度は結局のところ、サービス残業時間が多くなったというだけで、
業務の効率化は今は全く図られていないというのが正直な感想です。

しかも、都市部ではない、地方地域においては人員不足が顕著となり、医療が崩壊する第一歩になる制度なのかもしれません。
むしろ、人員を確保するための制度を確立する必要があると思われます。

これからどのようにこの制度が変わっていくのか?
果たして医師の働き方は効率的になるのか?
地域医療は守られるのか?

具体的な解決策は私にわかりませんが、
これからの改善に期待したいと思います。

いずれにせよ、

私自身は今後も引き続き変わらず、
日々の診療を頑張りたいと思います!

おわり

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