医師の働き方改革により、
「労働時間をできるだけ短くしよう」
という雰囲気は出てきています。
しかし、「効率的に業務を行う」という、大事な中身がなかなか伴っていないというのが実情です。
また、効率的に集中して仕事をする、というのではなく、
早く帰ることだけを考えている人も出てきている、というのも事実です。
そんな中で、最近私が感じている働き方改革の中でも変えたくないもの
それは、患者さんの対応は丁寧に行う、ということです。
効率化を気にしすぎるあまり、患者さんへの対応がおざなりになってしまってはいけないと思います。
入院中の患者さんの診察や、病状説明など、しっかりと時間をかけてケアしなければいけない部分まで、業務削減するわけにはいきません。
医療はその性質上、時間で全ての仕事を区切るということが難しいもので、
緊急性のある病状説明(患者さんが急変したときなど)や、緊急の治療などは、どうしても時間外にやらなければならないときがあります。
どうしてもそういった仕事は神経を使うし、何より疲れます。
しかし、私たちの仕事はあくまで「患者さん優先」です。
もちろん、私の職場も含め、すでに過重労働になっている現場も多いと思います。
ただ、どんなにきつくても、医師としての業務が遂行できるようにしておきたいと考えています。
30代も徐々に半ばに差し掛かる頃の、最近の「働き方改革」をうけた正直な感想です。
働き方改革が叫ばれるようになってから数年後、この記事をみて、未来の私は何を思うのでしょうか?
「何を甘いこと言ってんだか」と思うのか、
「そんな理想だけで仕事なんてできるわけないだろう」と思うのか、それとも
「昔も今も相変わらず同じように仕事できているな、、、、」と思うのか、
働き方改革の数年後、私はどうなっているのでしょうか?
おわり
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