今回の記事は医師3〜4年目における奨学金の返済状況、当時の生活状況についての記録です。
初期研修医のあと、大学医局に入局するに至った過程と当時の悩みは別の記事で紹介させていただきます。
今回は、実際に医師3年目からの奨学金返済の実際についてお伝えしたいと思います。
この記事を見ることで、奨学金返済や人生プランについての具体的なイメージを持ってもらえると幸いです。
注:これは個人の経験談であり、現在の借入額および借入基準や制約、返済利率の設定によって返済計画は個人により大きく異なります。具体的計画については、くれぐれもご自身で検討するようにお願いします。
当時の奨学金の残高
日本学生支援機構第二種(変動利率見直し)
総額 1152万円
毎月 約4万5千円
の返済が研修開始と同時に始まりました。
口座振替で返済していましたので、医師3年目の4月時点で
残高 1045万円ほど
だったと思います。まだまだ、完済までは遠い道のりです。
研修医を終えたあと、最初の2年間で起きたこと
個人的にはとても大きな出来事があった2年間でしたが、
奨学金を返済していくうえでも、とても重要な時期であったと感じています。
個人の経験談になりますが、
起きたこと、やったことをなるべくありのまま記事にしてみようと思います。
収入が大幅に増加
入局してからは大学病院での勤務に加えて、週1.5日のアルバイトも始まりました。
このアルバイトがどれくらいあるかで、大きく収入が異なります。
だいたい手取りで大学病院からは20万円後半(当直や時間外手当を上限まで申請)、
あとはアルバイト収入で、
合わせて月平均70-80万円前後の手取り収入でした。
月によって変動がありますが、概ねこのような収入でした。
当時のプライベート事情
ちょうどその頃、当時付き合っていた方との結婚し、結婚式が約1年後に決まっていました。
ご祝儀でいくらか戻ってくるとはいえ、結婚式費用は前払いです。
1年以内にまとまったお金を準備しなくてはなりませんでした。
研修医時代には過去記事に書いたような生活でした。
正直なところ、研修医生活が終わる頃の貯蓄は、全部合わせてだいたい30-50万円くらいだったと思います。
収入の4分の1〜3分の1を貯蓄に回すようにした
たった1年程度でまとまったお金を準備しなければならなくなり、焦った私は、
ひとまず毎月だいたい収入の4分の1〜3分の1を貯蓄に回すようにしました。
(そもそも結婚するのなら、きちんとお金のことも考えておかなければいけないのですが、、)
その口座はクレジットカードの引き落としにも、公共料金などの支払いにも使われていない、
ネット銀行(当時の新生銀行, 今のSBI新生銀行)を使用しました。
つまり、生活費と結婚費用とを完全に分離したということです。
そうすることで、結婚式費用には手をつけないようにしましたし、逆にいうと、
残ったお金だけで生活をできるように意識するようになりました。
ここが重要だったと思います。
そうこうしているうちに結婚式費用も無事にある程度貯まり、無事に終えることができました。
生活していく上での基本ですが、
いつ、いくらお金が必要になるのか、逆算して準備をする
という考え方が、このあたりで身についたように思います。
大きなイベントに備えて出費を管理した
特に医師3年目からは収入が大きく増え、自由に使えるお金が多くなったのですが、
奨学金に加えて結婚式が1年後に控えているという、
金銭的な制約 (表現悪くてすみません、、)
があったおかげで、
広い家に住み替えようと思わなかった
現在の生活が十分幸福だと感じられた
ということが、この後の奨学金返済の速度を加速させる原因となったと感じています。
このあと、繰り上げ返済をすることで奨学金を完済できたのですが、詳細はまた別記事で紹介させていただきます。
大きなイベントがない場合は?
今回の私のように、結婚や留学、住宅購入など、大きなイベントがないと考えられる場合には、
収入が上がった時点で貯蓄をつくり、積極的に繰り上げ返済をする
のが良いです。
生活防衛費、病気や怪我、冠婚葬祭などの想定外の支出への備えは必ずしておきましょう。
私の繰り上げ返済の記録については、また別の記事で紹介しようと思います。
おわりに
この記事を通じて、奨学金の返済計画をたてる時や、実際に返済しているときはとくに、
自身の支出を管理・把握することが重要です。
そして、無理のない返済を継続することが、早期奨学金完済への近道でもあると思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
おわり
コメント