【海外旅行前に知っておきたい】海外クレジットカード決済の仕組み:②為替レート編

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はじめに

前回の記事ではクレジットカード決済にかかる、手数料の基本的な流れについて解説しました。

今回は海外でクレジットカード決済を行う際に注意すべき、為替レートどのように適用されるのか解説したいと思います。特に、ハワイ旅行のように高額な支払いが発生する場合、為替レートの違いが最終的な総額に大きく影響しますから、重要です。

しかし、「あれっ、思ったよりカードの請求が多い、、、」
と、後になって気づくからも多いと思いますし、この為替レートの仕組み、あまりご存知でない方も多いのではないでしょうか。私自身がそうでした。
自分の勉強と、皆さんのお役に立てればと思い、今回記事を書くことにしました。

今回の記事はあくまで筆者の調査範囲内での参考値であり、海外でクレジットカードを使用する際の手数料について知っていただくことが目的です。実際の支払い金額を保証するものではありませんので、ご注意ください。

Mastercard, VISAの為替レート(2025年4月4日時点)

Mastercard Currency Converter CalculatorおよびVISA Exchange Rate Calculatorによると、本記事執筆時点(2025年4月4日)における為替レートは以下の通りです。市場のレートは三菱UFJ銀行公表相場(2025年4月4日)での値としています。

なお、これらのサイトはMCもVISAのいずれも英語サイトしかありません。難しいことはないのですが、もしも使い方がわからないという方がいらっしゃいましたら、ぜひコメントで教えてください。

公式為替レート計算ツール
米ドル(USD)→日本円(JPY)
Bank fee(%)は0に設定

MC:$1 = ¥149.5032
VISA:$1= ¥149.086
市場レート(仮定):💲1=¥147 (実際のレート;145円03銭〜147円43銭に基づく, kabutanより)

結果として、約1.7%が実質的に手数料として上乗せされるということになります。

クレジットカード決済時の為替手数料の影響

多くのクレジットカードでは、海外決済時に海外事務手数料が発生します。
前回の記事を参考に、現地で300ドルの支払い(ホテル予約決済を想定)を海外事務手数料の3.85%を考慮した場合、実際の支払額は以下のようになります。

為替レート300米ドル決済額手数料(%, 税込)合計支払額(円)
市場:147円44,100円3.85%約45,796円
MC:149.5032円44,850円3.85%約46,577円
VISA : 149.086円 44,726円3.85%約46,448円

このように為替レートだけでも、約5~700円ほどの差が生じる可能性があります。
ちなみに、海外事務手数料には消費税が加算されています。(国税庁ホームページより)

ハワイ旅行でのクレジットカード決済のポイント

1. 海外事務手数料の低いカードを選ぶ
 カードによって為替手数料は異なります。楽天カード(JCB)やセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスカードなど、一部のカードは海外決済手数料が優遇されていることがあります。
別記事でそれらカードごとの比較をしていく予定ですので、もしよければ更新をお待ちください。(結論としてはamazonクレジットカードが税込1.6%なので)

2025年3月利用分より、ほぼ全てのクレジットカードで海外事務手数料が概ね3.6%前後にまで値上げされています。

2. ドル-円の為替レートの低いカードで選ぶ
 こちらも別記事で紹介をしますが、基準レートはその都度変動します。その証拠に、私の使用履歴をみても同じ日の中でも為替額が変わっていることがわかります。(赤四角を参考にしてください)
 そのため、為替レートが最も低いカードというのを選ぶのは非常に難しいものです。

わずか0.05円ほどの幅ですが、違いがあります。

3. 為替レートの変動に注意
為替レートは日々変動しますので、デビットカード(Wise、Revolutなど)を活用するのも一つの方法です。

特にWiseの場合、アプリ内で日本円→外貨に格安で両替ができます。
また、手数料を考慮した為替レートも1ドル=146.2円(2025年4月4日)でした。

MCやVISAなどよりも、市場の実際のレート(ミッドマーケットレートと言います)での送金になります。
基本的には円→米ドルであれば、1%未満の手数料のみで済みます。

また、現地のATMを使用した現金引き出しの手数料も格安です。私は以前のハワイ旅行でWiseデビットカードを使用し、現金を準備しました。相当な円安の状態での旅行でしたので、送金手数料がかなり安く済んだので、結果的にお得になりました。
皆さんはぜひ利用しておくといいと思います。

なお、このWiseについては記事を準備中です。出来しだい、皆さんのお届けしたいと思っています。(論文も投稿中なのでなかなか作業がすすみません汗)

JCBはどうなの?

今回はMastercard, VISAの場合を考えてきました。
では、国内ブランドのJCBだとどうなのでしょうか?

カード会社により変わりますが、一般的には基準レートに1.6%の追加手数料が加算されます。
しかし、この基準レートは1ドルあたり約146円ですから、比較的市場レートに近いものと考えられます。

あくまで目安として捉えていただく必要がありますが、こうした基準レートの傾向というのも、クレジットカードを選択する上での一つの指標になりそうですね。

まとめ

今回の検証でクレジットカードの事務手数料を考慮すると、実際の支払額は市場のレートよりもさらに増加することがわかりました。

具体的にはおおよそ海外事務手数料(3.6-3.85%)+為替(1.6~1.7%)の合計で、5~6%ほどの上乗せになります。

前回と今回の結果から、お伝えできるハワイ旅行の費用を少しでも安くするためのポイントは以下の3つです。

✅ 海外事務手数料のなるべく低いクレジットカードを選ぶ
✅ 為替レートの変動をチェックし、最適なタイミングを見極める
現金で良い支払いは現金で済ませる
現地クレカ決済は市場レートよりも5~6%程度高くなる

結果としてクレジットカードだけでなく、現金もうまく活用することでハワイ旅行の出費を賢く管理できそうです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回以降では

私が使った費用をどれだけ節約できたのか?
この手数料と基準レートをもとにしたクレカ一覧表

を頑張ってつくる予定ですので、もしよろしければ見てやってください。

dr-infoblog

30代の消化器内科医。普段は某大学病院で消化器がんの診療・研究をしています。妻と1歳の子供との3人暮らし。地元の公立小中学を卒業し、高校・大学受験。私立大学医学部を奨学金を使って卒業。そんな医師の普段の生活にまつわるあれこれを記事にします。

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