【勤務医の日常・病院編】ミニマリストの上司とゴミ箱

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【病院編】
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30代の消化器内科医。普段は某大学病院で消化器がんの診療・研究をしています。妻と1歳の子供との3人暮らし。地元の公立小中学を卒業し、私立大学医学部を奨学金利用し卒業。20年間のauユーザー、趣味は旅行と最近はブログ。そんな医師の日常を記事にします。不定期更新。

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少し表現がよくない部分があります。食事中には閲覧を控えてください。また、ミニマリストの方にとっては不快感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。閲覧の際はご了承ください。

わたしは消化器内科医として、少しずつ“中堅どころ”として扱われるようになってきました。

一人前として認められ始めているからこそ、後輩に教えつつ、自分自身でも学び、実践していかないといけません。

そんなある日、一人の上司が、感染症治療に関するミニレクチャーを開いてくれました。 研修医の時に勉強したきりの感染症治療に関する内容だったので、とても参考になり、ありがたい時間でした。

「勉強になったな〜」と思いながらレクチャーを聞き終えたその瞬間に気づいたのです。

先生がスライドを閉じたそのとき、先生のPC画面に現れたのは、、、

ミニマリストとは、、、

デスクトップに「ゴミ箱」だけ。本当にそれだけ。

背景が真っ黒だったので、最初は画面が壊れたのかと思ったくらいです。画面の端っこに、ぽつんと一つだけある「ゴミ箱」アイコン。なんとも寂しげな姿でした。

あまりにも気になったので、

「先生、デスクトップ、、笑 これ、どういうことですか???」

と思わず聞いてしまいました。

すると、

「俺って、ミニマリストなんよね。もはやゴミ箱も消したかったけど、これだけは消せなかったんだよね。笑」

と返ってきました。

……ミニマリストって、そこまでやるのか。

と思いつつ、同時に「ゴミ箱」の大切さについても考えさせられました。

「捨てる(=排泄)」ことの大事さ

人が活動すれば、必ず“ゴミ”は出ます。そして、それはゴミ箱に捨てます。

それはPCの中でも、日常生活でも、そして人体でも同じです。

パソコンにとっての「ゴミ箱」は、人間でいうところの「トイレ」や「排泄行為」。

特に人間の場合、「排泄できない」という状況は命に関わります。

腸閉塞や尿閉といった状態になり、さらに悪化すれば、敗血症ショック多臓器不全という生命の危機に陥る状況にもなりかねません。

なので、「先生、ゴミ箱は大事ですよ?」

すると、

「それでもゴミ箱は消したいんだよね。笑」

……そこまでいくと、もうミニマリストという「美学」ですね。

個人の好みには口を出せませんが、この日から、わたしはゴミ箱を見る目がちょっと変わった気がしました。

そして何より、排泄の重要性についても改めて感じました。消化器内科の職業病かもしれません。

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